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磐城中央病院
磐城中央病院/日東病院
ウロギネ・女性排尿機能外来
尿もれ(腹圧性尿失禁)の手術
●手術の適応
くしゃみや咳、ジャンプや重い物を持ち上げるなど、おなかに力が入ったときに尿が漏れてしまう『腹圧性尿失禁』に対して行います。これは尿道周囲の支持構造が緩んで、尿道が過剰に移動してしまう尿道過可動(グラグラ尿道)が原因で起こるため、尿道の裏側にポリプロピレン素材でできたメッシュ状のテープを通して尿道の支持構造を再構築することで尿もれを減らすことができます。テープの通り道によって、「TVT手術」と「TOT手術」の2種類の術式がありますが、尿漏れの程度・年齢・既往歴・合併症・画像検査などを考慮して術式を判断いたします。
恥骨上あるいは足のつけ根の皮膚に5mmほどの小さな傷が2ヶ所出来ますが、皮膚を縫う必要はなく抜糸も必要ありません。
●術後経過
翌日より食事・歩行が可能です。術後2日目以降に退院が可能です。
●再発について
約3%に再発が認められます。術後1週間は重いもの(3kg以上)を持たない、長時間のしゃがみ作業をしない、腹筋や腹圧のかかる激しい運動は控えるなど、生活習慣に気を付ける必要があります。また、術後は骨盤底を守るために骨盤底筋を鍛えることが大切です。
当院で行なっている手術の特徴
・進化型TVTキットを用いた尿失禁手術:従来のTVTニードルより細いアドバンテージフィットのニードルを用いることで操作性も高くなり、より安全確実な尿失禁手術が可能です。
・術中超音波を用いた尿失禁手術:術中に尿道長、尿道周囲の状態を超音波で観察し、テープの挿入位置を決めることでより有効かつ確実なTVT手術を行うことができます。
・個々の排尿機能に合わせたテーラーメイド手術:3Dエコーを用いることで尿道スリングの状態が確認できます。また、リニアプローブの利用による液性剥離が同定でき、より安全な尿失禁手術が可能です。
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